窓からの侵入を防げる
空き巣を始めとする、住宅に侵入するタイプの犯罪者は、侵入口に窓を選ぶことが多いです。一般的な住宅に使用されている窓ガラスは、ハンマーやマイナスドライバーで簡単に割ることができるからです。そのような窓ガラスを割る犯罪を未然に防ぐことができるかもしれないのが、防犯用のガラスフィルムです。ガラスフィルムは、高い耐久性と柔軟性を兼ね備えた素材で作られています。それを窓に貼り付けた場合、犯罪者がたとえ窓を割ることができたとしても、割れた窓ガラスがフィルムと一緒に残るため、侵入口ができません。ガラスフィルムは鋭利な刃物を使用すればカットすることができますが、窓の内側に貼っておけば、窓ガラスが邪魔をするので刃物はフィルムに届きません。
侵入までの時間を稼ぐこともできる
防犯用のガラスフィルムには色々な種類があり、耐久性がとても高い製品は、金属バットで何度も叩いても突破できないほどの性能を持っています。そして、突破できないことを理解した犯罪者は、侵入することを諦めるでしょう。また、そこまでの耐久性がないガラスフィルムでも、侵入までの時間稼ぎはできます。住宅に侵入するタイプの犯罪者は、周囲の人に見られないように短時間での侵入を試みることが多いです。そのため、侵入に時間がかかった場合は、諦める可能性が高いです。また、ガラスフィルムが貼られた窓を破ろうとすると、大きな音が出ることが多いです。その音が周囲に響いて、犯罪者がいることを伝えてくれるかもしれません。
ガラスフィルムは1960年代に登場し、1970年代以降の災害やテロ事件の発生などの影響を受けて普及が進んだと言われています。